Mono Ludens

モノ・ルーデンス

★サクサク撮れないDP1s

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(初出:2010/04/05)

DP1sが普通のカメラとして使えるか否かを問われたとしたら、私は即座にこう答えようと思います。

「無理!」

いや、でもね。
それでいいんです。
わかってますから、私。
DP1sがそう言うカメラだって事を。
わかった上で買って、使って、楽しんでいるんですから。

ただね。
これだけは言っておきたいんです。


「こんなモンを新製品です、なんて出して、恥ずかしいと思え!」
って。

いえ、SIGMAは一杯一杯なんだと思います。
これがCanonとかNikonみたいに技術もカネもある企業なら「普通に使える」レベルにはしてくると思います。
でも、SIGMAには出来ない。
ムリ。
まったくダメです。
でも、技術が無ければ何もやっちゃいけないのか? と言うとそうじゃないんだとは思います。
「ゴメン。今はこれで精一杯。でも、がんばるから」
DPシリーズって、そんなメッセージが込められたカメラなんじゃないのかな、と思います。

DP2はDP1に比べると世代が新しくなっているのでもう少しマシだそうです。
でもDP1sはDP1とまったく同じものみたいなので、第一世代のボディ。
「今はこれで精一杯」ボディです。
だから、人には勧めない。勧められない。
でも「まあ、これはこれでいいのさ」と思える私は、コレを普段使いとして使いこみたいな、と思うんです。

一枚撮って、書き込みが終わるのに待たされる時間は10秒弱。
たぶんSDHCカードの種類なんかにもよるのでしょうが、私が持っているカードだと、だいたいそれくらいの感覚です。
たとえば彼女とのデートにコレを持っていったとしたら……

「はい、いくよー。うん、いいね」
で、一枚。
「じゃあ、同じ感じで縦位置でもう一枚撮るからね」
で、もう一枚。
なーんていう感じで縦位置とか横位置とかちょっと角度を変えて可愛いガールフレンドの姿をパシャパシャ撮りたい、って思うでしょ?

でもね、そんなときはDP1sとかはやめておいた方がいいと思います、イヤホンマ。
だって一枚撮る度に
「ちょっと待ってね……」
と言い続けなければいけませんから。
そしてその「ちょっと」って、かなり長いんですよ。
そのうち「ぜんぜんちょっとじゃないじゃん!」とガールフレンドがむくれても嫌でしょ?
たぶん現行品として売っている全てのデジカメで最低のレスポンスじゃないかと思います。
いや、もちろん全てのデジカメのレスポンスを私が知っているわけじゃないので、推定です。推定最低。それもほぼ確信をもってダントツ(だん凸じゃなくてだん凹?)だろうと。
コレを使えば誰しもそう思いますって、マジでマジで。

ま、そんな初期のデジカメみたいな、つまり十年以上前のデジカメっぽいデキのレスポンスですけど、それでもやっぱりたまにニヤリとしちゃう絵が撮れるから、私は許してしまうんです、DP1sの事を。

スナップっぽい撮影とかしてみましたが、レスポンスを体で覚えてしまえば、なんとかつきあえるかな、と言う感じ。
ただし静物に限る、ですが。
被写体が人間じゃなければ後はこっち(撮影者)の問題ですからね。

それにしてもDP系のデザインって、見れば見る程デザインするのを放棄したようなデザインですね。いや、デザインするのが怖いから止めました、みたいな?
なんというか……開き直りというか……SIGMAっていいデザイナーは居ないんだろうな、と言うか。
ただSIGMAがすごいのはいいデザイナーが社内にいない事をたぶんトップがわかっている事じゃないかと。
だから「デザインするな。機能で攻めろ」的なこういうスガタカタチになったのかな、と。

あれこれ文句を言っているようですが、実は個人的には悪くないデザインだと思っています。
デザインの為にデザインしたようなOLYMPUSのE-P1/P2みたいな「マスターベーション」臭さがなくてむしろ好印象。
ただ、同じプレーンで普遍的なデザインを目指すんだったらPanasonicのGF1系の路線も考えて欲しかったかな、と。

つまらないデザインの為のデザインをやらなかったことで操作性はオーソドックスに作れたんでしょう。そう言う意味での使い心地は悪くありません。

ただ、ボタンを押す度にポチポチする安っぽい感触とか、筐体はアルミなのでまあいいとして、でも持つ度に感じるあのスカスカ感とかは何とかもう少し演出できないものかな、とも思いますが。

だって、可愛い子は可愛くいて欲しいな、と思うでしょ?
目と鼻と口があるんだから文句言うな、というのはさすがにちょっとね、と。

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